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季節の花

季節の花

チャンギ発自分の★の見つけ方 Vol 2


チャンギ発自分の★の見つけ方 @Baume(ボーヌ)

  • NO.1.jpg


  • ムルソーの作り手ドミニク・ラフォン氏と彼の作品

    2月の極寒の中、パリからTGVで南東へ2時間余り、
    ブルゴーニュワインの産地コート・ドール(黄金の丘)の中心地ボーヌへ向かう。
    「ワインの王様」と称されるブルゴーニュワインは赤、白共にピノ・ノアール、
    シャルドネという単一品種から作られるワインのみAOC(指定地域優良ワイン)
    の文字がラベルに刻印される。
    赤ワインの原料となるピノ・ノアールは果皮が薄く腐りやすいため成育が
    難しい気難し屋の品種と言われている。

    ロマネ・コンティの名で日本でも知れ渡るこのワインの名譲地へ
    オフシーズンに向かう。

    半日歩けば回りきれる程の大きさの町ボーヌで、
    まずはMarche aux Vins(ワイン市場)へ。

    ここは10ユーロで赤・白織り交ぜて20種類ほどのワインが試飲できる。

    白ならムルソーやコート・ドール最北端のマルサネ、
    赤ならポマールやナポレオンが遠征時に必ず持って行ったという
    シャンベルタンまでがずらりと並ぶ。

    ワインリストとダスト・ヴァン(試飲杯・・お土産としてもらえる)
    を受け取りほの暗い地下に降りて行くと広いカーブの中、
    木樽の上に「何杯でもご自由に・・」という様にボトルが置かれている。

    ダスト・ヴァンに注ぎそれを飲み干してはいけないと思いつつ・・
    試飲(飲み干し)終了。

    ピノ・ノアールの渋味が少なく、なめらかでふくよかな赤、
    そしてシャルドネの白はすべて辛口。
    リストの中から27ユーロのポマール2000年を購入。
    2000年はフランスワインの当たり年。

    ワインはビールや日本酒と違って葡萄の出来不出来に大きく左右される農業生産物。
    どんなに技術が進歩しても気温や日照量、雨といった自然の力に
    大きく左右される繊細な飲み物。

    そのポマールをしっかりと抱え、次はワイナリーツアーへと向かう。

    オフシーズンの2月は定期的なツアーが無く、
    最低でも3名いないとツアーを敢行してくれないが、

    偶然ホテルが一緒だったカリフォルニアワインは
    ナパバレー地方から
    フランスにワインの勉強に来ているカップルと一緒に
    回れることに。

    ドメ-ヌ(ボルドーのシャトーと同義語でワイナリーの意味)を巡って
    ワインをたくさん試飲できると思っていた私を
    諭すように畑を見てガイドの説明を聞くツアーでした。

    NO.2.jpg


  • ロマネコンティの畑

    ・・もちろんロマネ・コンティの畑へも。
    冬の葡萄の房一つない茶色の剪定された短い木は
    驕った様子もなくひっそりと佇むだけ。

    最後に小さなドメーヌに寄ってそこのカーブで試飲。

    このドメーヌのオーナーである女性の手は
    農業に携わる人の手だったのが印象的。
    酸味が特に強い白ワインを購入。

    冬でも畑を守って農作業をしている人たちの姿は
    オルセー美術館で見た
    ミレーの「晩鐘」のようで崇高な佇まいが随所で見られる。


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ランチの仲間入りに誘ってくれたドミニク・ラフォン氏の友人

一泊して翌日のランチは
ガイドブックにも載らないレストランCaves Madeleineへ。
何度かお店の前を通りかかり中の様子に惹かれ勇気を出していざ・・
入るなり「満席!」と日本語で。
その彼の後ろには笑顔の素敵な日本女性が。

ワインの勉強のためにボーヌに来てこのレストランで修行中ということ。
日本語で彼女に牛肉の赤ワイン煮とそれに合う赤ワインをお任せで注文。

ほっと一息して席に着くなり「ボーヌはいいだろう!」って
英語で声をかけてくれる気さくな雰囲気がこのレストランはある。

そしてそこに集う人達に仲間入り。
ムルソーの白ワインまでご馳走になって。

彼らのワインを飲みながら語らう表情で
このボーヌの人々の温かさがしっかりと伝わってくる。

「ブルゴーニュワインは旅しない」その地のワインはその地でと。
帰星後、そのポマールは某フレンチストールへ
S$20ドルの持込料を払ってエスカルゴと
ビーフステーキで。
白ワインはチャイナタウンにある中華レストランへ持ち込み料無料で・・
やっぱり旅はしないのかなぁ・・・。



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